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ここ最近、食品偽装問題が世間をにぎわしている。今年最初に問題となったのは、5月の東京ディズニーランドと6月の品川プリンスホテルの食品偽装であったが、それほど大きくは採り上げられていない。その後、秋になって、阪急阪神ホテルズが独自に自社運営のホテルをチェックしたところ、メニューに表示していたエビとは異なるエビを使っていたことがわかり、記者会見で謝罪した。

これが火付け役となって、今や毎日のようにどこそこが食材を偽装していたと報道されている。それに加えて、楽天優勝セールでの二重価格問題が世間を騒がせているところだ。

これら一連の報道の中で、数年前に起こった中国の毒入り餃子事件と同様の趣旨のことを述べているコラムを読んだが、今回の偽装と数年前の中国の問題とは本質的に異なっているのではないか。

国内のホテルもレストランも食べれないものを売っていない


まず、最初に断わっておくが、筆者は食品偽装を問題なしとは考えていない。商売をする以上は商品に偽りがあってはならない。まあ、多少大げさな宣伝文句というのはご愛嬌として軽く流すようにはしている。

今回、食品偽装問題を大きくした阪急阪神ホテルズのエビだが、食べることができないエビを客に提供していたわけではない。

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車エビがブラックタイガーだったりしただけで、食材そのものには問題がなかったわけだ。実際に今のところ、偽装した食材を食べて食中毒になったという報道はない。その他のホテル、レストラン、デパートについても同じだ。偽装はしていたものの品質には問題がなかったわけだ。

それなのに今回の食品偽装に関して、マスコミの報道の仕方は異常ではないだろうか?

車エビだろうがブラックタイガーだろうが、調理してしまえば、同じような味だし、現に数年間も偽装していて、その違いに気付いた客はほとんどいなかったわけだ。むしろ、ブラックタイガーを使って、車エビ並みの美味しさに調理した料理人の腕を褒めても良いぐらいだ。

ブラックタイガーを車エビ並みに美味しく調理する3つの秘訣

のようなタイトルでブログを書けば、ネット上で爆発的に話題になるのではないか。

筆者も今回の食品偽装が発覚したホテルで、数年前に何度か夕食を食べたことがある。偽装を始めた時期よりも後で食べているので、おそらく、メニューとは異なる食材だっただろう。ちなみに筆者の場合は牛肉だ。

しかし、美味しくいただいたので、今更文句を言おうとは思わない。ただ、偽りがなければ、もう少し安く食べれたのではないかと思うが、価格はホテルが決めるので、おそらく食材にかかわらず同じ料金を支払っていただろう。

楽天優勝セールの二重価格なんて当たり前に行われている


楽天優勝セールの二重価格はどうだろうか?

この場合、消費者は全く損をしていない。なぜなら、高価格を提示してそこから何割引となった価格が、実は通常の販売価格だっただけだからだ。

例えば、今回の優勝セールでは、12,000円のシュークリームが77%オフとして2,600円で販売されていた。しかし、通常の販売価格自体が、2,600円程度なので、実際には何ら割引がされていなかった。だから、購入した人は本来の通常価格2,600円の77%に相当する約2,000円を損したのかというと、そんなことはない。単にいつもの価格で買い物をしただけだ。

それよりも今回のような高価格の商品が安売りされていると思わせて、実は通常価格だったという商売の仕方は、以前からネット上では広く行われている。楽天優勝セールの問題なんて、いまさら何を言っているのかといった感じだ。

特にこの手の二重価格は、美容業界でよく行われている。しかも二重価格を設定するのは、販売店ではなくメーカーで、製品を作った時から仕組まれているのだ。ネットショップの場合、メーカーから提供された広告素材をホームページにそのまま掲載していることが多い。その広告素材に「税込10,290円のところ今なら3,990円!」なんてことが大きな文字で書かれているのだ。

しかし、そもそも新製品だから販売実績も何もなく、10,290円が通常価格ということはありえない。こういったことが日頃から行われているのに放置していることの方が問題なのではないか。楽天に出店しているショップが普段から二重価格を設定していたとしたら、それを放置し続けていることを非難すべきであり、優勝セールの時だけ批判しても、また、ほとぼりが冷めれば二重価格で販売されるに違いない。

それと、こういった二重価格は、消費者の物価に対する感覚が鈍っていることにも問題があるのではないか。普段から、スーパー、ホームセンター、家電量販店などの折り込みチラシを見てれば、シュークリームが1万円以上もするなんてことはあり得ないと気付くはずだ。

こういった感覚は、専業主婦の方は鋭いと思う。しかし、ビジネスパーソン、特に男性は疎いのではないだろうか。ニュースを見なくてもチラシを見ていれば、インフレ傾向なのかデフレ傾向なのかといったことはすぐにわかる。経済の指標として大いに利用して欲しい。

中国の毒入り餃子と一緒にするな


とは言え、国内の食品偽装も楽天優勝セールも消費者にとっては大した被害はない。特に楽天優勝セールの場合は、普段通りの買い物をしただけなので実害はないと言える。

それなのに今回の食品偽装と中国の毒入り餃子事件を同じように扱っているメディアがあるが、まったく異なる問題だ。

国内の食材偽装事件は、偽りがあっても美味しく料理を食べることができるが、中国の毒入り餃子は食べたら健康被害をもたらす。同列に扱う問題ではないだろう。もちろん最初にも述べたが、食材偽装を肯定する気はない。しかし、中国の毒入り餃子事件とは、比べる質が異なっているだろう。

また、ラジオを聞いていたら、海外では今回の日本の報道の加熱さに疑問を感じているということが放送されていた。全く同感だ。

食材偽装は、国の信頼を揺るがす忌々しき問題だと言っている御仁は、程度の差がありすぎることをわかっていないのではないかと思うのだが、どうだろうか。
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