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何かと政治や道徳面で遅れていると批判を受ける中国であるが、11月15日に当局が国内で生産される化粧品に義務付けられている動物実験を2014年6月より廃止を予定していると発表した。いまだに化粧品の動物実験を行っている日本よりも早く中国が動くとは思いもよらない出来事だ。

動物実験はどのように行われているのか?


化粧品には、化けるための化粧であるメイク用の化粧品と肌を整えるための基礎化粧品がある。口紅やファンデーションは前者に該当し化粧水や美容液、クリームなどが後者に該当する。

メイク用の化粧品に関しては、人体に悪影響を及ぼす可能性がありそうだということは想像に難くない。だから、販売する前に何らかの実験を行い、その安全性を確保する必要がある。その手段として動物実験を行っているわけだ。

これに対して、基礎化粧品は、そもそも肌を整えるもの、簡単にいうと無害で肌がきれいになるものと言える。こういったものにまで動物実験をする必要があるのか、筆者は疑問に感じる。

動物実験と一言で言っても、その方法は様々だ。化粧品の動物実験反対キャンペーンを行っているWEBサイト「ウサギを救え!」では、ウサギやラットなどの動物を使い、目刺激性試験、皮膚刺激性試験、急性毒性試験、光毒性試験といった実験が行われていることが記載されている。

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目刺激性試験


白色ウサギの片方の目に試験物質を強制的に点眼し、角膜の変性、虹彩の損傷、結膜の炎症などについて調べる。

これは目が沁みそうだ。あまりの痛みから暴れるウサギもおり、頭が拘束器で固定されているため、首を折って死ぬこともあるようだ。

皮膚刺激性試験


毛を剃った白色ウサギまたは白色モルモットの皮膚に試験物質を塗布し(場合によっては毛を剃ったうえで損傷を与えた皮膚に塗布し)、3日間にわたって刺激・腐食の程度を観察する。

傷口に塩を塗られるようなものではないか。皮膚が真っ赤になった兎の姿が痛々しい。

急性毒性試験


動物を1グループ5匹以上、4 ~ 5のグループに分けて、それぞれ異なる量の試験物質を、あらかじめ絶食させておいた動物の口から強制的に投与し、2週間にわたって観察する。

これもなかなかの苦痛ではないか。運が良ければ何事も起こらないが、ハズレくじを引いた動物は死んでしまう。しかし、投与から死亡までの経過時間は実験の良いデータとなるようだ。

光毒性試験


化学物質を塗った皮膚が紫外線など太陽光線を浴びたことによって生じる刺激性を測る試験。いくつかある方法のうち最も広く利用されているMorikawa法では、モルモットまたはウサギの背中に試験物質を塗布し、紫外線照射を繰り返すというもの。

紫外線の毒性よりも化学物質の毒性の方が怖い。

と、このような実験が行われているわけだ。

化粧品に動物実験は必要か?


そもそも化粧品に動物実験は必要なのだろうか?これについて検討する前にまず薬事法では、化粧品をどのように定義しているかを知る必要がある。薬事法第3条第3項に化粧品についての記述があるので引用する。
この法律で「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。ただし、これらの使用目的のほかに、第一項第二号又は第三号に規定する用途に使用されることも併せて目的とされている物及び医薬部外品を除く。

この条項に出てくる「第一項第二号又は第三号に規定する用途」というのは医薬品のことだ。つまり、化粧品とは医薬品や医薬部外品に該当しないものということになる。

ちなみに医薬品とは、「人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物」と「人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物」ということだ。「日本薬局方に収められている物」も医薬品に該当する。

医薬部外品についても見ておく。医薬部外品とは、「吐きけその他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止」、「あせも、ただれ等の防止」、「脱毛の防止、育毛又は除毛」を目的としたもので、人体に対する作用が緩和なもののことだ。

こうやって薬事法を読み解いていくと、化粧品というのは、身体を清潔に保つことや現在の健やかな状態を維持するために皮膚や髪に塗ったり、吹きかけたりするもので、身体的作用が極めて少ないものとなる。これはどちらかというと基礎化粧品に該当する内容と言える。メイクに関しては、「魅力を増し、容貌を変え」という部分が該当するのだろう。

身体を清潔に保つなら水やお湯で十分だ。健やかな状態を維持するのも、うがいや入浴で病気の原因となる細菌やウィルスを洗い流してしまえば何の問題もない。ということは、基礎化粧品というのは、単なる水をシャレた容器に入れて販売しているようなものだ。このような物を作って売るのにわざわざ動物で実験しなくても、研究者が自分の体に塗ったり吹きかけたりすればいいだけだ。

もっと簡単にいえば、普段、食べたり飲んだりしているものの中から、肌に付けても何の変化もないものを選んで水に入れれば、基礎化粧品の完成だ。動物で試したいのなら、動物がいつも食べているものの中から水に混ぜるものを選べばOKだ。これも立派な動物実験ではないか。しかも、人間よりも小さな動物に異常がない食べ物なら人間の肌に付けても問題は起こりにくいだろう。

基礎化粧品は洗剤と同じ


ここまで、化粧品についていろいろと書いてきたが、現在、市販されている基礎化粧品は、基本的に洗剤と変わらない。洗剤には界面活性剤が含まれているが、これが皮膚のアカとか汗、皮脂を洗い流す作用を持っているのだ。ちなみに石鹸は安全だという主張をする人がいるが、石鹸はそれ自体が界面活性剤であることを知らないのだろう。

また、合成は危険で天然や自然由来、植物性は安全という認識も間違っている。洗剤はどれもアカ、汗、皮脂を体から取り去る効果があるので、成分にこだわることはナンセンスだ。選択肢は、使わないか使う量を少なくするかのどちらかでしかない。

先ほども述べたが、基礎化粧品には多かれ少なかれ界面活性剤が含まれている。だから、保湿のために肌に付けているつもりでも、実は、その行為は肌に洗剤を塗って乾燥させているのと同じなのだ。しかも、基礎化粧品は基本的に洗い流すことがないので、長時間洗剤を肌に塗っているのと同じということになる。

動物実験を廃止した国内化粧品メーカーもある


国内化粧品メーカーでは、資生堂が2013年4月から動物実験を廃止したということだ。しかし、現在も動物実験を行っている日本の化粧品メーカーは多い。

普段、中国製品の危険性が指摘されているが、化粧品に限って言えば、2014年6月以降は、国内メーカーの化粧品よりも中国製の化粧品の方が安全になるのではないだろうか。これからは、中国製の化粧品を選んだ方が美容やアンチエイジングの面では良さそうだ。

日本の化粧品メーカーは、まだまだ発展途上で、その製品の使用には危険が伴う。最近、美白化粧品を使って皮膚がまだらになったという症状を訴えた消費者が多数いたが、こういったことは、どの国内メーカーの化粧品を使っても起こり得るのではないか。

動物実験をしなければ安全かどうかわからない製品を使うことには、多かれ少なかれリスクがある。それを理解したうえで化粧品を使用すべきだと思うが、どうだろうか。
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