上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
11月24日付の産経新聞で、働く女性の割合が63%と過去最高となったことが報じられた。

これは総務省の労働力調査でわかった9月のデータだ。働く女性が増えた理由として、未婚で働く女性が多く、晩婚化が進んでいることが挙げられている。ただ、第1子出産と同時に退職する女性も多く、非正規雇用の割合も高いことから、この辺りの改善が今後の課題ということだ。

男女別の非正規従業員の割合を調べてみた


この記事を読んで筆者は、さっそく総務省の労働力調査のページにアクセスし、いくつかの資料をダウンロードした。そして、まず2002年1月から2013年9月までの非正規雇用の従業員の割合を調べてみた。以下は、それをグラフにしたものだ。

rodoryoku.gif

このグラフを見ると分かるように2002年から非正規雇用の従業員の割合は右肩上がりに伸びている。2002年1-3月期は28.7%だったのが、2013年7-9月期は36.7%と8ポイントも上昇しているのだ。確かに産経新聞が報じているように非正規従業員の割合が高いので、これを改善していく必要がありそうだ。

次に男女別に非正規雇用の従業員の割合をグラフにしてみた。

rodoryoku2.gif

これを見ると分かるように以前から女性の非正規雇用の割合は男性に比べると極端に高い。男性が2002年1-3月期の非正規雇用の割合が14.8%だったのに対して女性のそれは48.1%だった。それが2013年7-9月期には、男性21.2%、女性55.9%となっている。つまり、働く女性の2人に1人以上が非正規雇用ということだ。

このような実態をみると、長期安定的に収入を確保できるかどうか不安になる女性がかなり多いのではないだろうか。正社員の比率が下がったことで、非正規雇用の従業員数が増え、それにより女性の労働機会が増えたのだろうが、収入に対する不安を抱えながらの労働となっているのではないだろうか。

年齢別の非正規雇用の割合


今度は、年齢別の非正規雇用割合を調べてみた。期間は2013年7-9月期だ。なお、15-24歳の区分には中学生を含めていない。

rodoryoku3.gif

10代から20代前半の非正規雇用の従業員には、学生アルバイトやフリーターが多く含まれていることが予想できる。65歳以上の非正規雇用が70%以上となっているのも定年退職後のアルバイトやパートだということがわかる。

その他の年代では、55-64歳での非正規雇用の割合が高いが、それ以外はほぼ同じくらいだ。しかし、男女別で非正規雇用の年齢別の割合をみると驚くような結果となっている。

rodoryoku4.gif

35歳から54歳までの男性の非正規雇用の割合は10%未満であるのに対して、女性の場合は50%を超えている。この年代は育児はひとまず卒業しているが、子供の学費がかかる年代だ。つまり、時間的な余裕があるのに正社員として活用してもらえない女性ばかりということだ。

女性の社会進出が進んでいるとは言っても、重要な役職に起用されていないということが、このグラフから想像できる。

女性は男性ほど正社員を望まない


さらに総務省の労働力調査の資料を読んでいくと、「現職の雇用形態についた主な理由別非正規の職員・従業員の内訳」という項目があった。この中では、様々な理由で非正規雇用の従業員となっていることが記載されている。まず注目したのが、「正規の職員・従業員の仕事がないから」非正規雇用の従業員を選んでいる人の割合だ。

男性が30.2%であるのに対して女性は13.3%となっている。このアンケートを見る限りでは、男性ほど女性は正社員になることを望んでいないということになる。

「自分の都合のよい時間に働きたいから」「家計の補助・学費等を得たいから」と答えた女性が52.3%、男性は34.1%となっている。この差を見ても、男性に比べて女性は積極的に正社員になりたいと思っていないのかもしれない。

また、「専門的な技能等をいかせるから」非正規雇用を選んでいる男性が11.5%なのに対して、女性は5.3%とかなり低い。

こうやって非正規雇用を選んでいる理由を見ていくと、正社員となってバリバリ働きたい人や専門能力を生かした仕事をしたいと思う人は男性に多く、女性はどちらかというと家計の補助的な意味合いで非正規雇用を選んでいる人が多いように思える。

もちろん「家事・育児・介護等と両立しやすいから」と回答している女性の割合が16.7%と男性の0.7%と比較して極めて高いことを考えると、心の奥では正社員になりたいけど、それができない事情があるという気持ちもうかがえる。仮に託児所が充実するなど、子育てしやすい環境が整えば、この割合が低くなり、正社員として積極的に働きたいと考える女性が増えるかもしれない。


働く女性が増えたとは言っても、非正規雇用の割合が高いことから、まだまだ社会が女性を活用しきれていないというのが現状のようだ。
このエントリーをはてなブックマークに追加
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントの投稿

非公開コメント

PAGETOP

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。