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農林水産省が11月28日に2014年の米の生産量を調整することを決めた。これは2013年産の米が豊作だったために行うものだ。2013年の米の収穫量は791万トンだったが、それよりも26万トン少ない766万トンが、2014年の米の生産目標となる。

米の生産量を減らすのは米価を維持することが狙いだ。製造業に従事している人にとっては、なんとも不思議な政策に思えることだろう。

食べてもらえない作物を作ってどうする


国内では米が余っている。つまり、日本人の米離れが進んでいるということだ。テレビを見ていると、コメンテーターが日本人は米を食べなければだめだと述べているが、米以外に食べたいものがあるのなら、わざわざ米を食べる必要はない。何を食べるかなんて消費者の自由だ。

ただ、茶碗に盛られたご飯を見ると、日本人の性なのか、とてもおいしそうに思えてきて食べたくなる。

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日本人の米離れが進んでいる理由には、趣味趣向の問題だけでなく、少子高齢化などの影響もあるのかもしれない。とにかく日本人が米を食べなくなっているのは事実なのだから、それに応じて生産量を減らすのは当然のことだ。2014年の減反強化は極めて当たり前の政策と言える。

米の生産量が増えて米価が下がれば、消費量が増えるという考え方も成り立つが、米の世界ではそういった製造業などで一般化している概念が通用しないのであろう。とにかく、現在の米価で消費者が米を買わないのだから、生産量を増やすことは無意味だ。

減反政策が廃止される2018年になっても、米の消費量が増加しているかどうかはわからない。むしろ、今よりも減少するはずだというのが筆者の考えだ。

米はタバコと同じ


筆者が、米の消費量が伸びないと考えているのは、それがタバコと同じように摂取しすぎると健康被害をもたらすからだ。

以前にもこのブログに書いたことだが、米や小麦にはたくさんの糖質が含まれている。糖質を多量に頻回摂取すると、やがては糖尿病を発症し、失明や腎不全といった合併症を併発することになる。しかし、この事実を知っている日本人はまだほんの一握りしかいない。

それもそのはずで、糖尿病の専門医の多くが、糖尿病患者に糖質摂取を推奨するような食事療法を行っているからだ。穀物は健康に良いという常識を医師までもが疑いなく信じている。しかし、21世紀になり、患者や病気に真剣に向き合う少数の医師たちによって、糖質が健康被害をもたらすことが解明され始めた。

糖尿病は高血糖の状態が続くことで上記のような合併症を併発するが、血糖値を上昇させる食べ物は基本的に糖質だけだ。これは正常な人体の生体反応なので、誰にでも起こることだ。そして、これを科学的に否定することは現在できていない。

糖質を摂取しなければ高血糖にもならないし、合併症を併発するリスクも極めて低くなる。現在、糖尿病患者とその予備軍は2千万人と言われている。この2千万人が糖質の害を知ってしまったら、さらに米の消費量は落ち込むだろう。だから、稲作農家は、できるだけ早く米以外の農作物の栽培に移行した方が良い。

もちろん、日本人が、完全に米を食べなくなるということはないだろう。酒やタバコと同じように嗜好品として接することになるはずだ。主食という位置づけから、ケーキのようなデザートに変わっていくことも予想される。

とにかく、米は今後タバコと同じような扱いになっていくことだろう。

葉たばこ農家は約30年で7分の1にまで減少した


タバコが健康に悪いということは、今や常識となっている。しかし、以前はタバコは健康に良いと言われていたのだ。それが、喫煙者の増加により肺ガン患者の数も急増していったことから、タバコと肺ガンの関係が疑われるようになった。

タバコの影響で肺ガンになる場合、タイムラグが約20年ある。今からタバコを吸い始めた場合、20年ほどすると肺ガンになっていることが健康診断で発覚するわけだ。もちろん喫煙者全員が肺ガンになるわけではない。統計的なものだから、完全に鵜呑みにすることもできない。

とは言え、現在ではタバコは体に悪影響はあっても良い影響はないということを誰もが認識している。こうなると、タバコの消費量は下がっていく一方だ。

財務省の「たばこに関する基礎資料」によると、1985年の葉たばこ農家の戸数は78,653戸だったが、2011年には10,801戸にまで落ち込んでいる。30年も経たないうちに7分の1にまで減ってしまっているのだ。2006年の14,417戸と比較しても4分の3にまで戸数が減少している。

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これと同じ状況が稲作農家にも起こる可能性は十分にある。ここ数年、稲作農家は右肩上がりに増えている。もしも、米に含まれている糖質が健康被害をもたらすと知っていれば、稲作に新規に従事しようと思わなかった農家もあるはずだ。

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日本人の食卓を豊かにするために稲作を始めた若者にとっては、認めたくないことだろうが、これは真実なのだ。

大豆とピーナッツの栽培も始めてはどうか


筆者は、以前に減反廃止によって米農家は大豆栽培に移行すべきことを提案した。現在、国内大豆はほぼ全量が国民の胃袋の中に収まっている。しかし、国内大豆の流通量は輸入大豆に比べて極めて少ない。ここにビジネスチャンスがあるわけだ。

消費者は国産大豆で作った豆腐や納豆を求めている。最近では大豆粉も人気が出てきているので、今後も大豆の消費量は落ちることはないだろう。

他にも筆者が将来有望だと思っているのがピーナッツだ。スーパーなどの店頭に並んでいるピーナッツを手に取ると分かるが、原産国が中国のものばかりだ。どんなに国産のピーナッツを探しても出てこない。せいぜい中国産の落花生を国内工場で加工しているといった商品くらいだ。

多くの日本人が中国産の食品に不安を抱えている。毒入り餃子事件などは結構前の話だが、まだまだ中国産の食品を安心して購入している消費者は少ないのではないだろうか。国内の農家がピーナッツを栽培して流通させてくれれば、我々消費者も安心してピーナッツを購入できる。

また、奇跡のリンゴで知られる木村秋則氏の著書「リンゴが教えてくれたこと」によれば、ピーナッツは砂漠化した畑でも栽培が可能ということだ。加えて、マメ科の植物は窒素肥料を使わなくても栽培できるのも心強い。窒素肥料の多用により土壌汚染が進んでいるという指摘もあるので、大豆やピーナッツ栽培は環境への負荷も少ないと考えられる。

早晩、窒素肥料に頼った農業も息詰まるのではないだろうか。筆者は農業に詳しくないので、この点についてはわからないが、現代農業に懸念を示している識者がいることは頭の片隅にでも置いていた方が良さそうだ。

2018年の減反廃止で稲作農家は自由に米を栽培できるようになる。しかし、大量に米を作っても、今より消費量が減っていたら徒労に終わるだけだ。その危険を回避するためにも、今のうちから米以外の農作物の栽培も行うようにした方が良いと思うのだが、どうだろうか。
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