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1月27日付の新聞各紙で、2013年の財務省の貿易統計で、貿易赤字が11兆4千億円となったことが報じられた。

貿易収支が赤字となったのは3年連続だ。また、赤字額が10兆円を超えたのは、昨年が初めてだ。貿易赤字という言葉を聞くと、景気が低迷しているように感じるが、実際にどのような影響が国民に出ているのかはわかりづらい部分がある。

円安が必ずしも貿易収支を黒字にするわけではない


長い期間、日本の貿易収支は黒字を保ってきた。しかし、2011年の東日本大震災以降、貿易収支が赤字に転落することになった。

その最大の理由が原発の停止で、火力発電の利用が高まったことだ。火力発電を動かすためには、液化天然ガス(LNG)が必要となるが、これは輸入に頼っているので、火力発電の利用が高まれば高まるほど、輸入額が増えていく。

貿易収支は、輸出額から輸入額を差し引いて、プラスなら貿易黒字、マイナスなら貿易赤字となる。LNGの輸入が増えれば増えるほど、黒字額が減っていくことは容易にわかるだろう。

東日本大震災の影響で、LNGの輸入が増えたことは仕方がない。しかし、これまで貿易黒字だった国が、3年連続で貿易赤字となるというのは、それだけが理由ではない。この1年間の急激な円安の影響が大きいのだ。

以前は、円安になればなるほど、輸出企業の業績が良くなるので、貿易黒字が拡大していく印象が強かったが、エネルギー資源の輸入依存度が高まった現在では、逆に貿易赤字を増やす要因となっている。1年ほど前までは、1ドル70円台だったのが、今では100円台にまで下がっているのであるから、貿易赤字になる理由がよくわかる。

貿易黒字は輸出相手国の景気の影響も受ける


貿易収支を黒字にするためには、輸出額を増やす必要がある。

しかし、輸出額は、輸出相手国の景気の影響も受けるので、簡単に増やせるものではない。どんなに日本の自動車メーカーが努力しても、すぐに結果には結びつかないだろう。

輸出額は、69兆7千億円と前年よりも金額ベースで9.5%も伸びているので、不調とは言えない。日本の自動車メーカーの輸出額も12.9%の伸びとなっているので、一見すると好調のように思える。ただ、数量ベースでは、自動車の輸出量は0.4%減っているので、必ずしも好調とは言えないだろう。

国民がすぐに取り組めることは節電


貿易赤字を解消するために国民が今すぐ取り組めることといえば節電だ。

家庭の消費電力を減らせば、それだけLNGの輸入量も減るだろう。

この寒い時期に節電というのは、なかなか難しいが、毎日、電力消費量のメーターを確認して、ノートに記録するだけでも、無駄な電力消費量を確認することができる。

以前にもこのブログで書いたが、筆者の家庭では12月の電力消費量が、普段の月の2倍近くに跳ね上がった。そこで、使用している電化製品のワット数を調べ、どれが一番電力消費が多いかを確かめた。そして、電力消費量の多い電化製品については、こまめに電源を切るように意識したところ、電力消費量を4割ほど減らすことができた。

特に冬場は暖房器具を頻繁に使うが、ストーブの電源をこまめに切るだけでも、かなりの節電になる。コタツとストーブの併用を止めるというのも効果的だ。

逆にあまり効果がないのが、テレビの音量を小さくしたり、蛍光灯を暗くするといった節電法だ。蛍光灯1本の使用時間を1時間短くするのとストーブの使用時間を2分短くするのは、ほとんど同じ節電効果だ。もちろん、蛍光灯も無駄に使わない方がいい。ただ、節電の効率という面からは、蛍光灯よりも暖房器具の使用時間を少しでも短くすることが有効なのだ。


こういう小さな努力を惜しまず、国民全員が節電するなら、貿易赤字を減らせるかもしれない。また、家計の節約にも有効だから、ぜひ試していただきたい。

ただ、これで、どの程度貿易赤字を解消できるのかはわからない。
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